甚平の亡くなったことを聞いた岡瀬沢村の人達は、自分たちを助

けるために死んでしまった甚平の勇ましい働きに お礼の心を込めて、坂の上の峠の山頂に葬り大勢のお坊さんを呼んで、立派なお葬式をしてあげようと相談をまとめました。

村人は、甚平とは特に「はらみ観音」で縁の深い長国寺にお願

いをしました。馬は、山の下の山中に埋めました。

この神社の守り神は白いヘビと言われ、時折境内に姿を見せるとも

言い伝えられています。

また、八重羽のきじが、花無山に隠れて姿を見せなかったため、甚

平が最後に「あの山には、永久に花を咲かさせない。」と思いを込め

て言ったとか伝えられ、今も花無山といわれる様になったと伝えられ

ている一面もあります。

 

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