岡瀬沢村を走り抜け、峠の下にたどり着いたのです。
駆けて駆けて信濃の国から駆け続けてきた甚平の馬は、坂の下で
足を折りドゥーと倒れてしまいました。力つきた甚平も
「もはやこれまで。」と一言残し残念ながら死んでしまいました。
大将の甚平が倒れてしまうと、張りつめていた家来達も一度にどっと
疲れが出て、バタバタと倒れていきました。
「苦しい、苦しい、ハッハッハッ。」 荒い息だけが耳につきました。
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恵那手作り絵本の会